影絵的・つぶやき「なつかしい国語の教科書」 | 真夜中の影絵だより★2005〜2012

影絵的・つぶやき「なつかしい国語の教科書」

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「くじらぐもからチックタックまで」(フロネーシス桜蔭社)という本をご存知でしょうか。昭和40年~平成16年にかけて小学校の国語の教科書に掲載された物語から、採用頻度や人気が高かったものが20編ほど抜粋されています。昭和50年代前半に小学生をやっていた私にも、懐かしい話、多数載っています。どれも読む度、じんわりと胸が熱くなるのは、繰り返し音読した(させられた)遠い日々と重なるからでしょうか。

たとえば「きつねの子のひろった定期券」(松谷みよ子・著)は、初めまったく覚えていなかったものの、読み進めていくうちに、あれ?あれ?と記憶がよみがえり、「氷のお山のしろぎつね お日さまがほしいとなきました 一ぴきなけばみんななく コーンコーンとみんななく」のところで一気にすべてを思い出し、その物語の挿絵から、当時の教室の雰囲気から、家族と過ごす家の中の様子まで、溢れるように浮かんできたのでした。おそるべし、国語の教科書。これ、認知症の予防などにもいいかもしれません。