ヒロシマ2008「焼け野原を走る路面電車」 | 真夜中の影絵だより★2005〜2012

ヒロシマ2008「焼け野原を走る路面電車」

080801
 

原爆が投下されて3日後には、焼け野原の中を路面電車が走り始めます。戦時中は、戦地に行った男性たちに代わって、10代の女子学生たちが電車を運転していました。原爆で焼け焦げた数十台の路面電車の中には、運転席で小さな亡骸となった女子学生たちの姿がありました。被爆後の一番電車の車掌を務めたのもやはり女子学生でした。その時彼女のお母さんは、爆心地で行方不明だったといいます。様々な思いを乗せて電車は走ります。そしてその後も路面電車は町の生命線となり、多くの人々を運び続けました。

 
★ヒロシマ小さな祈りの影絵展は、8月5・6日です。