ヒロシマ2008「チョコレート、この世のものとは思えなかった」 | 真夜中の影絵だより★2005〜2012

ヒロシマ2008「チョコレート、この世のものとは思えなかった」

080722

 

戦中から戦後にかけては、とにかくお腹がすいて仕方なかったという話を度々聞きます。特に当時、育ち盛りの子どもだった人たちの多くは、戦争そのものより、食べ物がない辛さのほうが強く記憶に残っているようです。戦後進駐軍にお菓子をねだる子どもは映画などでも見ることがありますが、実際写真も残っています。その姿は無邪気でうれしそう、というものではなく、食べ物を得るために必死な表情そのものです。子どもたちもまた、貧しい過酷な時代を生き抜いてきたのだなぁと感じます。それにしても生まれて初めて食べたチョコレート、この世のものとは思えなかったねぇ。そんな風に思い返す人もいます。当時のHERSHY'Sの板チョコは、今、私たちが口にできる高級チョコレート以上においしかったのではないでしょうか。


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