ヒロシマ2008「手作りの藁草履」 | 真夜中の影絵だより★2005〜2012

ヒロシマ2008「手作りの藁草履」

080703

 

広島の方が草履を編んで送ってくださいました。この方は原爆投下時9歳の女の子で、疎開していたため助かりました。でも、ご両親は亡くなりました。父が、母が、私のもとに戻って来た時に「はい!!」と差し出したいと、夕暮れ時に藁をたたいては夜なべして草履を作ったといいます。写真では分かりづらいかもしれませんが、左右で草履の大きさが少し違います。右はお父さん用、左はお母さん用ということです。影絵の参考になればとわざわざ作ってくださいました。原爆で親を亡くした子どもたちは、原爆孤児としてずいぶん辛い思いをしたそうです。「いじめっ子たちがいつもいじめに来たけれど、石を投げて追い返してやったわ」その方は得意げに言って笑います。明るくて前向きな今の姿と、小さい頃の生い立ちが重なってみえます。
 

★ヒロシマ小さな祈りの影絵展の詳細は、こちらからどうぞ。