ヒロシマ2008「人間の生命力」 | 真夜中の影絵だより★2005〜2012

ヒロシマ2008「人間の生命力」

080629

 

いつも広島に行くとお世話になる友達のお母さんは、原爆投下当時、日赤の看護学生だったそうです。幸い怪我は間逃れたものの、次から次へと運び込まれる患者さんたちの手当てにひたすら追われ、11月に入るまで外に出ることすらできなかったそうです。そのため被爆直後の市内の様子をほとんど知らないといいます。消毒液も薬も不足し、今だったら大問題になるような手当てしかできなかったにもかかわらず、患者さんたちはその不衛生さが理由で症状を悪化させるということはまったくなかったそうです。非常時での人間の生命力はすごいなぁと思いました・・・。しみじみとそうおっしゃいます。原爆で多くの方が亡くなられた一方で、その生命力で自ら立ち上がった方々もたくさんいらっしゃいます。患者さんが退院していく姿が何よりうれしかった・・・。友達のお母さんはそう言って目を細められました。

 

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