影絵制作日記「花畑」
つばめさん つばめさん つばめさん
あなたがいたみなみの国に
もしや私の子どもが
帰るのを忘れてあそんでいやしないでしょうか
あの子はものおぼえのいい子だから
きっとわたしをおもい出してくれるでしょうけれど
みなみの国はあったかいから
みなみの国は、いっぱい、いっぱい、花が
匂うているから
わたしの子どもが帰るのを忘れているかも
知れないのです
もし あなたが 私の子どもを見かけたら
私が待っているから
と、あの子に告げてくださいな (大平数子「母」より抜粋)