影絵制作日記「ヒロシマの詩」 | 真夜中の影絵だより★2005〜2012

影絵制作日記「ヒロシマの詩」

060714


まったく余裕がなくなってしまいましたが、ヒロシマの制作だけは昨年同様ブログで時々報告していきたいと思います。今年もまた8月5日夕方~8月6日夜にかけて広島元安橋にて「小さな祈りの影絵展」を行うことになりました。


昨年は原爆投下前の懐かしい広島をテーマにしましたが、今回は大平数子さんという被爆者の方が書かれた詩をモチーフにしました。大平さんの詩は「少年のひろしま(草土文化・出版)」という本にもなっています。私はその中から「母」という詩を影絵にすることにしました。これは吉永小百合さんが朗読されている「慟哭」の中の一節でもあります。失った我が子への想いを綴ったものですが、どこか童謡のようでもあるとても優しい詩です。


制作に入る前に、まず詩を暗記しました。繰り返し読んでいると本当に泣けてきますが、同時に美しい風景が目に浮かびます。これをうまく影絵で表現できるかが問題です・・・・。とにかく詩のイメージを壊さないよう心がけたいと思います。