影絵制作日記「物干し台」
“原爆”というと、紙飛行機を思い出します。子どもの頃小学校の体育館で見た「ピカドン」というアニメ映画で男の子が紙飛行機を飛ばしていたからです。確か飛ばした瞬間に原爆が落ちるという、小学生の私たちには大変衝撃的な話でした。思えばあの映画で初めて原爆を知ったかもしれません。
戦前の広島には屋根の上についた物干し台がよく見かけられたそうで、私はそこから紙飛行機を飛ばしてみたいと思いました。もちろん原爆が落ちるずっと前、まだ平和な広島です。しかし・・・。この物干し台、いったいどうやって降りればいいんだ?と作り終えてから疑問がわき、いろんな方々に問い合わせをしました。それではしごを使ったということがわかりました。中国放送の平尾さんからFAXしてもらったイラストを見ると、2階の窓を出てすぐのところにあるものもあれば、もっと高い位置にあり庭から上り下りするタイプのものもあったようです。なるほどー、などと感心している間にもまたまた時間だけが過ぎていきました。